1999-02-03 第145回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号
ウラル以東というのが置いてきぼりになっている。非常な社会、政治問題というのが出てくるというときに何らかの形で、領土問題は別として、やはりロシアの安定に対する協力というのが求められるだろうし、私は条約のプロセスを見やりながら進めるべきだというふうに思うんですね。
ウラル以東というのが置いてきぼりになっている。非常な社会、政治問題というのが出てくるというときに何らかの形で、領土問題は別として、やはりロシアの安定に対する協力というのが求められるだろうし、私は条約のプロセスを見やりながら進めるべきだというふうに思うんですね。
○小渕国務大臣 加えまして、我が橋本総理がロシアの加盟を強く推進しておりますのは、従前、ロシアというものはどうもウラル以東の国だという印象が深かったわけですけれども、これから極東といいますか、アジアの国として、ロシアが我々あるいはアジア諸国との関連を深めていくことが大変大切なことだという趣旨にのっとっているのだろうと思いますので、そういった意味でも、アジア各国の御支援と御協力も得て、ロシアがこのアジア
例えば、今、NATO、ワルシャワ条約機構と、こういう話がありましたが、ロシアを見ても、確かにロシアは極東軍地域で、実はヨーロッパの方で削減している部分がどんどんどんどんウラル以東ということで回されてきて、むしろ極東の軍備の方は増強してしまっている、近代化されてしまっているという状況があります。
なお、CFE条約に関連いたしまして、ウラル以東に移転した装備の一部が極東地域に移転されたと見られる兆候もございまして、こうしたことも極東における旧ソ連軍の質的向上につながった可能性があると見られます。今後、CIS全般における旧ソ連軍再編の過程におきまして、極東における旧ソ連軍がどのようになっていくのかは我が国としても引き続き注目していく必要があると考えております。
ソ連が持っている、そして余剰とされている兵器だけでも大変なものでありまして、欧州通常戦力条約による削減分と、それからこの条約関連で、ウラル以東にソ連が移送したその分だけでも、戦車が二万八千両、装甲車が二万五千両、火砲は三万円という莫大なものになっている。この余剰装備が世界に流れ出してくるというようなことがあったならば、一体どういうことになるのか。
ロシア共和国の中でもやはりウラル以東の極東、その中でも特に極東・サハリン地区が重点的に扱われるべきであろうという認識は私どももっとに持っているわけでございます。
ソ連情勢の不安定化による影響は既にさまざまな形であらわれており、本年一月のバルト諸国への武力行使や、ソ連によるウラル以東への兵器移転問題を初めとするCFE条約に係る問題、さらにはSTART条約交渉への影響等、これまで続けられてきた米ソ関係の安定化や欧州における新たな安全保障の枠組みに向けての努力に対する不確実性を高める要因となっております。
○中山国務大臣 ソ連のアジア・太平洋地域における軍備・軍縮の問題についてはゴルバチョフ大統領から触れられたことはございますけれども、大統領の訪日に先立って日本を訪問されたべススメルトヌイフ外相と私との外相会談では、日本としてソ連のアジア地域における軍事力の問題については、海上艦艇においては隻数は減っている、しかし戦闘能力は向上している、また一方、ヨーロッパにおけるCSCEの結果、ウラル以東に一万両を
しかしながら、ウラル以東におきましては、そのような軍事面での具体的な話にはまだいってないわけでございますし、さらに、先ほども申しましたけれども、その前段階にまず政治的な面でいろいろ解決しなくちゃいけない諸問題があるのは御承知のとおりでございます。
しかし、そういった進展の中でも、御承知のとおり通常兵器の削減交渉におきましても、昨年の話が一応妥結しながら、実は削減対象から外すために所属を変えたという話もございましたり、またあるいは対象になります地域がヨーロッパでございますので、ウラル以東へ移動すれば一応それでいいんだということになるわけでございます。
○田渕哲也君 昨日の首脳会談の中で、総理は、ソ連の軍備について特にウラル以東における軍備増強について懸念の意向を言われたということも言われております。極東ソ連軍の軍事力について防衛庁としてはどのような認識を持っておるかをお伺いしたいと思います。
また、先ほども私お答えいたしましたけれども、先日べススメルトヌイフ外相との外相会談が行われたときに、欧州における兵器はどのようになったか、それはウラル以東に相当の数を移転して、いわゆる兵器を持たなかった師団にもそれを配分しているというお話も承りました。
○国務大臣(中山太郎君) 欧州におきますCSCEの結果、ソ連のヨーロッパにありました戦車を含む軍事的な重装備をした機甲部隊の車両がウラル以東に相当数移動しているわけであります。それで、やはり日本政府としては、この点について相当重大な関心を持っているということを率直に申し上げておきたいと思います。 一方、インドにおきましては大変軍備の拡張が進んでおります。
○片上公人君 同じように、ソビエトの方もウラル以東に持っていっておるんじゃないか、こういう話も出ておるわけでございますけれども、こうなりますと、もうこれはアジアの安定にはつながらない。我が国としてはソ連に対しまして明確な破棄を求めていくべきだと思いますが、この辺はどうですか。
なお、CFE条約の署名後におきましては、これは憲章等もきちっとしておりますので、ソ連がその条約に違反して極東あるいはウラル以東に移すということはないというふうに私たちは確信しております。
御承知のように、ソ連はウラル以東に五十数個師団の兵力を持っている。戦闘機で言えば二千数百機持っている。艦艇で言えば二百万トン近いものを持っております。しかし、そういったものがすべて日本に指向するということを考えるのは、これは決して限定的小規模事態ではないと我々は考えております。
これはゴスプランが明らかにした最近の話なんですが、ウラル以東ですからシベリアが大半でしょう、ここにおけるヨーロッパ諸国とのプロジェクトで成約段階に達したものが八件ある、商談が進行中のものが五件ある、こういうぐあいに言っておるわけです。この中には、日本も加わって、日本もこれをとれるかもしれないといって、日本では懸案中というぐあいに考えているものも幾つかあるわけですね。
しかし、アジアの場合には、そういうような軍事的、数量的バランスというものははなはだ不明確でありまして、ただ最近の情勢を見ると、ミンスクが来るとか、あるいはバックファイアが増強されるとか、あるいは三百三十三あるSS20のうち約九十がウラル以東に転回されてきているとか、そういう程度の情報でございまして、必ずしもそのようなヨーロッパ的な発想になじむものではない。
すでにソ連に対しましては、グロムイコ外相のいわゆる欧州の中距離核をウラル以東に配備すると、こういうふうな発言があったことを踏まえて、ソ連に対しましても駐日大使を招致いたしまして日本の立場を表明いたしております。
さらにまたソ連は、それじゃこのヨーロッパで削減をしたものをどうするかといえば、これをウラル以東にでも持ってくると、こういうふうなことを言っておるわけでございますが、そういうことになりますと、これはさらに極東において非常な中距離核ミサイルSS20の強化が行われることになるわけでございまして、ヨーロッパは多少安全になったとしても、今度は極東の方がこのSS20の非常な脅威にさらされるというふうなことになってくるわけでございますから
ただいま先生が御指摘になりましたように、最近、ソ連の指導者の若干の発言の中で、SS20をさらにウラル以東あるいはアジア方面に移転、追加配備するという話も出ております。
○橋本(恕)政府委員 SS20につきましては、中国側の要人の発言としてそのまま御紹介いたしますと、ソ連がSS20を欧州からウラル以東に移しても、欧州に対する脅威は減るものでないのみならず、アジアに対する脅威をふやすものである、削減されるSS20はすべて廃棄さるべきであり、他に移転さるべきではない、日本政府がこの問題について非常に関心を持っておられることを理解いたします、こういうことでございます。
そういう意味から、ウラル以東にこれを配置するということは、極東の平和及び安定維持に非常にまた影響するところであり、日本の防衛にもまた響いてくる問題でありますから、この点についてはシュルツ国務長官に対して、ある地方の利益においてある地方が不利益になるというようなことはやめてもらいたい、ゼロオプションをぜひとも実現してもらいたい、そういうことを強く言いまして、先方も、日本の不利益になるような形でこの問題
また最近は、御承知のようにグロムイコ外相が西ドイツにおきましてSS20をウラル以東に配置する可能性があることを発言いたしまして、非常に日本とソ連との間にも困難な局面が存在をいたしておりまして、外務省としてもソ連大使を招致いたしまして厳重な抗議をいたしたわけでございます。